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男性医療事務である「ほんの」の経歴になります。
何もわからないままスタートした医療事務・病院事務もそれなりの時間が経過しました。少しは経験値も上がってレベルアップしました。
全く違う世界から医療事務への転職したので色々と考えながらここまでやってきました。なので今日は未経験スタートからの男性医療事務の経歴なんかをたっぷりとまとめました。
7000文字オーバーなのでごゆっくりとどうぞ。
概要だけをまとめると
- 2012年(1年目)転職して医療事務。医療事務講座やレセプト担当
- 2013年(2年目)新人教育担当として後輩の指導
- 2014年(3年目)勤務表とシフト表作成を行い残業時間の削減
- 2015年(4年目)レセプト点検ソフトの運用。
- 2016年(5年目)急性期病棟レセプト担当
- 2017年(6年目)採用の面接担当
- 2018年(7年目)転職をする。医療事務から病院事務
- 2019年(8年目)人事総務広報など幅広く担当者として遂行
- 2020年(9年目)介護事務に異動。事務長として全体統括
男性医療事務について語ろう。入職前から3ヶ月。医療事務・未経験の挑戦がスタートです。
医療事務をスタートした理由は前職時の転勤をしたくないから。
病院は自宅から近いし潰れないと思う。みたいな安易な理由で転職を決意。
「医療事務をやりたい」とか「医療人として地域に貢献したい」なんて気持ちはまったくありませんでした。
入職から半年くらいまでは未経験なので新しい知識が入るので毎日が新鮮でした。
未経験からスタートしたので「ウロ」とか「2号用紙」などの基本的な用語も知りませんでした。
初歩の初歩から教えてくれた教育係には感謝しております。
1ヶ月:ひたすらカルテ出し&カルテ運搬&電話
未経験なので何もできません。この時期は誰よりもカルテを出して、誰よりも電話に出ていました。質より量です。
未経験転職者のラッキーなところは量をこなすだけで「この新人はやる気があるぞ!」みないな感じに受け取ってもらえること。
社会人としての基本的なんですけどね。
能力のある人や成果の出せる人は電話なんか取っている場合じゃないです。もっと重要な仕事がたくさんありますから。
なので、評価が上がらない人と悩んでいる人は電話を取るところからはじめると良いですよ。それだけで上司の評価は変わってきます。
ちょっと違うけど同じこと田端さんが言っています。基本的には同じことです。
電話がなぜ失礼になりえるか?電話とは個人間における時間の為替レートが等価だということを前提にしたコミュニケーション手段だからだ。年収400万の人と年収3000万円の人の1秒は、等価ではない!メールやLINEなら、相手が1時間かけた投稿に3秒で答えても、内容が適切ならばそれでOK。
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2016年11月5日
2ヶ月目:受付に出ることができた。
簡単な案内をするところからです。
難しい質問は聞かれてもわからないので「少々お待ちください。担当者を呼んできます」で逃げていた記憶がありますw
保険証関係も公費などの医療証関係があると難しかったので困るりました。
素直に勉強しようと決心しました。
3ヶ月目:だいぶ慣れてきたのでレジ(会計)回りを担当開始です。
「カルテ」と「電話」と「受付」これだけが3ヶ月の実力です。
しかも受付の仕事は不明点が多いので戦力不足です。でも次のステップでレジ回りを担当しました。これはそんなに難しくありません。お金を正しく頂くだけです。
医療事務に転職したタイミングでスタートしていたユーキャン医療事務講座が急に難しくなった時期です。テストもなかなか進みません。
少し中だるみの時期だったかもしれません。
4ヶ月から半年は医療事務資格に全力投球でした。
3ヶ月までに通常の業務(カルテや受付)が実施可能となりましたので、業務の精度を高めるために日々試行錯誤を繰り返しました。
後は医療事務の資格です。テキストの内容が急に難しくなってきて進行が遅れていきました。ユーキャンのテキストで言うと3冊目の終わりから4冊目くらいです。
遅れてはいけないと思い復習を繰り返し勉強してました。ユーキャンの医療事務講座はギリギリ予定通り終わらせる事が出来ました。
また最初の人事考課の面談がありました。
新人の身分だったので「B」評価でした。教えてもらう立場の中途採用なので当然です。「これから頑張ってくれ」みたいなことを言われた記憶があります。
ユーキャンの医療事務講座は本当に大変でした。ユーキャンを甘く見ていると痛い目にあいます。仕事をしながらの医療事務講座ははそれなりに大変ですよ。
6ヶ月以降は日常業務はそれなりに出来るようになりました。初の担当業務!!
未経験からのスタートでしたが6ヶ月もすれば通常の業務(カルテや受付など)は行えるようになります。通常業務以外にも仕事が増えるようになってきます。
上司は個人の適性や部署の不足している場所に人員配置していきます。
ぼくも担当業務が与えられました。いきなり医療事務の花形。レセプト担当に任命されました。困った!!
働いていた病院のレセプト点検は担当制で長年働いていてもレセプト点検が未経験なんて人もいます。
ユーキャン医療事務講座が終了したところでした。たぶん、医療事務講座の勉強をしているのを上司は見ていたからだと思います。
しかし、資格の勉強と実務は全く違いました。6ヶ月の経験値しかない新人にレセプト点検業務は重荷でした。
引き継ぎはとても大変。
経験不足なのにも関わらずレセプト点検担当に任命されたのは前任者が結婚退職を控えていたためです。
医療事務の女性仕事量などからも結婚や出産で退職する可能性が高いです。復帰率は低いと思います。外来レセプト担当は3代続いて結婚や出産で離職していたため男性で長期で任せる事が出来る人材を配置したかったのでしょう。
引継期間からしばらくは残業も多かったです。
今振り返ってみると、もっと上手にできたと思います。しかし当時は精一杯やっていました。
最初の人事考課は評価「B」でした。
賞与の査定がありました。どんな内容か覚えていませんが「未経験で大変だと思うが頑張ってほしい」みたいな事を言われたと思います。最初だし「B」でも仕方ないかな。
後輩も入職したので追い抜かされないよう自分の出来ることを頑張ろうと考えていました。そして、1年も経過すればいろいろなことがわかるようになります。医療事務の事。病院の事。医事課の事。
どうすれば成果が上がるのか理解したので、ギアを上げて働きはじめました。
関連記事:人事考課でA評価の男性医療事務員ってどんな考え方をしているの?
2年目は初めての診療報酬改定。担当業務もどんどん増えていった。
2年目は医療事務の仕事を理解して結果を出せるようになってきました。
外来レセプトの引き継ぎも大きなミスやトラブルもなく完遂しました。
前任者はベテランだったので医療事務未経験のぼくへの変更することは上司も不安だったと思います。しかし査定率なども特に変わることはありませんでした。本当はもっといい結果が出ればよかったのですけどね。とりあえずはこれが精一杯でした。
どうしたら業務スピードが上がるのだろう?とか、この業務は無駄があるんじゃないか?とか、生産性が上がるようにいつも考えて行動していました。早く帰りたかったですからねw
新人教育担当も任されるようになりました。
医療事務は入れ替わりが多いので教育担当としてもスキルも上がりました。忍耐強く指導できる人はなかなかいませんね。待つができない。
人には成長速度や考え方の違いがあるので同じ教育指導しても違うように育ちます。半年過ぎても受付に立てない人もいれば、3ヶ月で受付に立つ人も出てきます。そこがおもしろい。
この時期には多くの教育に関する本も読みましたね。
そしてはじめての診療報酬改定がありました。
やっと、ユーキャンの医療事務講座が終了して診療報酬に関する知識がついてきたところに2014年診療報酬改定がありました。外来レセプト担当として多くの勉強会や研修会に参加しました。
まぁ全然わかりません。何言っているかわかりません…(;´Д`)
わからない所がわからないw
いやー、今思えばヒドイ!!当時は一生懸命やっていたのですけどね。それでもなんとか診療報酬改定も乗り切りました。
2年目のまとめ。人事考課ではA評価になりました。
本当は3人体制だった外来レセプトを1名で乗り切ったこともあり、A評価になりました。今後の期待値もこめてのA評価だったと思います。
3年目は自分のこと以外にも気配りをしていくようになりました。
2年目までは自分の事だけを考えていればそれなりの結果も出せました。新人教育担当でしたが決まった通りのことを言っているだけでした。
自分の評価を上げるためには、自分のためだけ頑張っていれば良かったのです。
しかし、3年目は自分の成果を上げることはあたりまえでそれ以外に医事課の全体の事を考えていくようにしました。チームの成果を上げることはとても難しいことを実感した年でもあります。
ものすごい仕組みを作ったよ。残業時間が激減です。
医療事務は受付に立ったりカルテ運んだり電話対応したりと多岐にわたります。他の病院は知りませんが僕が働いている病院はシフト表を作成して決められた行動をする必要がありました。
そのシフト表の作成をしっかりすればもっと効率的に働けるはず!って思ったんです。
実際に暇になる時間ってあるじゃないですか。何もしないでボーッとしているような時間です。あれを無くせば自分の仕事も時間内に出来るから無駄な残業が減りますよね。
ぼくがシフト表や勤務表を作成する事で新人教育のスピードアップにもなったし、残業時間も減少しました。今では作成方法をルール化したので誰でも作成できるようにしましたので他の人が作成しています。
成果が認められ人員補充に成功しました。
外来レセプト担当が2名体制になりました。
勤続6ヶ月の時から担当している外来レセプトを2年間くらい1人で行なっていました。人員補充をお願いして2年経過してやっと増員に成功しました。うれしい!!
しばらく2名で頑張っていたので現在は3名体制です。3名体制になったことで一番良かったことは後継者が育っていることです。一人で出来る事は限りがあります。
今では育ちすぎて他の担当になってしまいましたが、イザって時に外来レセプトのやり方を知っている人がいることは安心です。あたらしい外来レセプトチームで頑張っているところです。
3年目のまとめ
3年目はチームの成長を考えて行動するようにしました。新人教育担当をしていく中で教育と言う考えが自分の中で大きくなりました。いくら自分で頑張っても1人で出来る事は限りがあります。そして1人だと考えや視野も狭くなります。
人事考課は連続で「A」です。昇給金額も多かったです。ありがたい!うれしい!!
医療事務は給料が低いという噂は本当ですが、頑張って結果を出した分だけ上げてもらえます。給料が低いとか残業が多いとか嘆く前にちゃんと働けばちゃんとお金はついてくるんです。
長く働いた方がトクという制度(残業制度)も、長く働いた方が報われるという制度(終身雇用)も、好奇心のレベルや興味の幅が狭く、変化が嫌いで行動力がなく、時間価値の低い人に適した制度よね。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2015年10月3日
4年目は医事課以外の仕事も多くなってきました。
医事課なんだけど医療事務以外の仕事が増えてきました。4年目の出来事を簡単に言ってしまうと、医事課以外で働く時間が増えました。
受付に立つことは、ほとんどありませんでした。
- 新医事会計システムの導入作業
- 電子カルテ導入準備
- 2016年診療報酬改定作業
- 査定率の減少に貢献
などなどやっていました。
もちろん今までのように「外来レセプト」や「新人教育担当」なども継続していましたが、以前よりも受付にたったり電話を取るようなことはなくなりました。
多くの時間を使った新医事会計システムの導入作業
予想以上に時間が必要な作業でした。システムが変更になるってことは「職員への操作方法説明」をするだけではありません。
- 操作をするための準備(マスタ整備など)
- システムが動く準備(パソコンやプリンタやネットワークなど)
これらの準備もあります。システム課が全部やってくれよ。ってよく思っていました。まぁ、そのおかげでいろいろ勉強になりましたし色々と発見することもありました。
査定率が大幅減少しました。
医事会計システムの更新作業と並行してレセプトチェックシステムも整備した結果です。2016年の診療報酬改定作業もあったんで全部一緒にやりました。大変!!
もともと査定率は平均より低いので優秀な?病院なんですが7月8月はいつもの半分くらいでした。もうこれは僕のおかげです。ものすごーく人事考課でアピールしました。
なので今回も「A」評価でした。
これも大変でした。2016年診療報酬改定。
前回の2014年診療報酬改定はよくわからないまま終わりました。
まぁ医療事務経験1年目でしたからね。ゆるして。
でも、2016年の診療報酬改定は外来レセプト担当として毎月5000件のレセプトを点検し続けた経験があります。厚労省のサイトに掲載される動向も追いながら日々勉強していました。
2月にいろいろ決定したタイミングで病院に必要なデータを集計し収支の計算まで行いました。結果的にはマイナス改定だったけど病院的には増収で終えることができました。
また診療報酬改定にともなうマスタメンテナンスが大変でした。
関連記事:査定激減!レセプトチェックシステム導入効果。点検ソフト活用方法。
医療事務5年目以降の話。やることは大きく変わってきた。
レセプト担当は引き続き行なっていましたが、受付に立ったりやカルテを運搬はしなくなりました。医事課の職員よりも違う部署の人と会話する方が多くなりました。
査定分析などの資料作成、採用担当として面接をする、スタッフの配置を考えたりなど、大きく変わりました。
勤続年数が増えるについれて「何でも屋」的なポジションになりましたが望んでいた部分ではないんですよね。
そして今働いている病院で上を目指していくのが正解とは言えないよな。と考えるようにもなりました。
良くも悪くも転換期だったのかもしれませんね。今後の医療事務人生において悩む時期になりました。このまま医療事務をやっていていいのかなぁ。なんて考えることも増えました。
個人的な悩みとは別に仕事ではうれしいことに評価してもらいA評価を取得していました。
5年前は病院で頑張って行こう。病院で偉くなって高年収になろう。なんて考えていたんですけどね。
今回の診療報酬改定では3回目なのでそれなりに理解してきたつもりです。もちろんまだまだなんですけど。
キャリアプランについてはちょっとブレが生じてきましたが、ある程度は発言権があったほうが組織では生きやすいですからね。
主任や課長などの役職者になることで得られるものはたくさんあるでしょう。そのかわりに失う物もたくさんあります。何かを得るってことは何かを失うってこと。
そのバランスを考えたときに働いている組織で管理職となってコミットすることが本当の幸せなのかは考えていく必要がありますね。
7年目。というわけで転職をしたよ。今後は大きな医療法人でコマとなって働いてみます。
というわけで、転職をしました。
ぼくは中規模の医療法人で働いていましたので次のキャリアを考えるときに小さな病院で責任者的なポジションで働くor大きな病院でより多くのことを得られるポジションで検討しました。
どちらにも大きなメリットデメリットがあります。
ただ、転職をするのであれば同じ規模の病院(法人)は避けようと考えていました。同じようなところで同じように働くのであれば転職する必要はありませんからね。
組織の規模にもよって大規模な組織の主任と小規模な組織の主任では立場も発言権も全然違います。
結果的には大きな法人で採用していただけることになりました。総合職として医療事務ではなく総務として裏方でせっせと働いています。
今はネットでもお小遣い以上に収入を得ることは難しいことじゃないです。会社の給与以上をネットや投資で稼ぐ人も増えてきました。
会社で残業して少ない昇給にヤキモキするくらいなら外部に結果を求める方が簡単だし早いです。そうなってくるとアフターファイブを大事にした方がいいね。ってことにもなります。
何はともあれ自分が選んだ道を楽しく進んでいけるといいですねぇ。
9年目。病院から介護へ。これからは介護施設の事務長としてやっていくことになりました。
2年ちょっと病院の裏方で頑張っていましたが玉突き人事の煽りを受けて介護施設へ異動となりました。
初めての介護事務。移動に伴って昇給昇格もしました。
介護事務のことは全くわかりませんが他のスタッフに助けてもらいながら大きなミスをしないようにゆっくりやっていけたらと考えています。
せっかく2020年診療報酬が終わったと思ったら2021年は介護報酬なんですよね。またこれから情報収集して4月の改定を無事に超えられるようにしていきます。
事務長のポジションなので収支管理も重要な仕事になります。赤字だけは出さないように注意しないといけません。
まぁ、はじめての介護施設で介護報酬なので当然わからないことの方が多いです。
ストレスを溜めすぎないようにしてやって行こうと思います。